Concept
誰でも、どこでも、
自由に暮らす。
2011年の東日本大震災、さらに毎年のように頻発する自然災害の数々。
人工呼吸器や酸素濃縮器などの医療機器を必要とする在宅治療の患者さんたちが、
電気やガス、水などのインフラが完全に停止してしまう災害時にも、
介助者となる家族と安心して暮らせるようにと、
10年かけて続けてきた開発から<whole earth cube>は生まれました。
完全オフグリッドの<whole earth cube>には、持続可能なエネルギーを生み出す発電所、繰り返し水を再生する浄水場と下水処理場が搭載されています。さらに木製の高気密・高断熱で防音性も高く堅牢なISOコンテナ40フィートの規格で作られたコンテナが消費されるエネルギーを最小限に抑えることで、電線や上下水道などにプラグインすることなく、快適に生活する環境を実現しました。
そんな住空間を追求して辿り着いたのは、世界中の誰もが、エネルギーのない過酷な状況下にあっても快適に暮らすことのできる、ユニバーサルなデザイン。拡張性の高いモジュールで、使用する人、目的、場所、状況に合わせて、持続可能でより快適な暮らしを提供してくれます。 さらに自然災害の発生時にトレーラー輸送や船で素早くローコストで移動でき、素早く快適な居住空間を提供できるように設計された<Whole Earth Cube>は、住むことを自由にし、都市と地方など既存の価値観や固定概念に縛られた暮らしをアップデートしていきます。 かつて『Whole Earth Catalogue』がDIYカルチャーを形作りインターネットなど現在につながる私たちの生活に革新をもたらしたように。自然災害が続発するCOVID-19以降の社会で暮らす私たちが新しい生活を編むための新しいインフラ、それが<Whole Earth Cube>です。